システムエンジニア 野崎昭平さん(32)の場合

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<プロフィール>
●名前:野崎昭平さん(仮名)
●職業:システムエンジニア
●年齢:32歳
●最終学歴:都内の有名私立大学卒
●推定年収:650万円
●生息域:都内のライブハウス(新宿、渋谷、下北沢の三角巡回が基本)
●行動特性:遊びに貪欲。徹夜での仕事明けにそのまま「朝飲み」「昼飲み」に出かけることもある
●好物:音楽
●好異性:自分よりも面白くて刺激のある女性

高学歴&高収入のSE。7年以上彼女なしの理由

前回と続けてシステムエンジニアの独身男性が登場するのは、決して偶然ではないと思います。理由は2つ。1つは、IT化が進行中の現代では、広い意味での「システムエンジニア」人口が増えていること。モノ作りが好きで得意な人たちの就職先が、機械製造や建設などの業界からソフトウェアや情報システムを作る業界へと移行しているのでしょう。

もう1つの理由は、モノ作りの世界は今でも男性が圧倒的に多いこと。女性との出会いや職場恋愛のチャンスは少ないのです。サービス業に比べると、対面でのコミュニケーションがあまり得意ではない人も多めだと思います。

独身女性の立場から考えると、モノ作りの世界は「女性慣れはあまりしていないけれど働き者の男性がゴロゴロいる」ということですね。その中には自分と気の合う男性はきっといるはず。だからこそ、彼らの生態を知っておくことは有効なのです。

前置きはこれぐらいにして、都内の大手IT企業でシステムエンジニアとして働く野崎昭平さん(仮名、32歳)の話を聞きましょう。

「うちの会社も女性社員は少なくて、男性が8割ぐらいだと思います。150人ぐらいの同期は既婚者がやや多いぐらいで、結婚ラッシュの第2波は過ぎました。大学の友だちはまだ第1波です。商社や外資系金融などの派手な業界に入った友だちも多いので、ようやく年貢を納め始めたのかもしれません」

年々良化するITエンジニアの労働環境

自分自身は7年以上彼女がいないという昭平さん。オシャレで清潔感があり、人懐っこい話し方をするのに、どうしてなのでしょうか。恋愛事情を聞く前提として、普段の生活と仕事ぶりを教えてもらいました。

都内に実家がある昭平さんですが、会社まで「やや近い」ところにあるマンションで一人暮らしをしています。出勤時間はドアツードアで約40分。ほど良い距離ですね。朝8時に起きて、わずか10分で身支度を済ませて、9時に出社するという独身男性にありがちな出勤風景です。朝食は基本的にとらない、とのこと。業務内容も簡単に教えてください。

「僕はいわゆるSI(システムインテグレータ)企業にいる上流のシステムエンジニアです。お客さんが求める仕様を設計書に落とし込み、ベンダーさんに発注します。進行管理や試験は欠かせません。仕事時間の半分はパソコンに向かって作業をして、半分は打ち合わせですね」

パソコンでの作業は、プログラミングではなく、アウトルックとエクセル、パワーポイントを使った事務処理やプレゼン準備がほとんどです。建築業界で例えると、職人さんではなく、現場監督と建築士を兼ねているような業務内容なのだと思います。

システムエンジニアはわずか数年前までは長時間労働の代表格のように言われていました。しかし、昨今の残業規制によって状況は大幅に改善しています。

「少し前までは22時過ぎまでの退社が基本的に義務付けられていましたが、最近はもっと退社時間が早くなりました。プロジェクトによっては休日出勤することもありますが、その場合は代休をもらえますし、残業代はもちろん出ます」

元カノとの出会いは趣味の音楽界隈

 では、昭平さんは仕事以外の時間をどのように過ごしているのでしょうか。キーワードは音楽とお酒。自らDJもやり、イベントを開催することもあります。イベントに出てくれるミュージシャンを探すため、ライブハウスやクラブを回ることも少なくありません。

「仕事よりもプライベートのほうが、アクが強くて面白い人に出会えます。友だちも音楽関係がほとんど。その中には女性も多いので、『出会いがない』という言い訳はできませんね(笑)」

7年前まで付き合っていた智美さん(仮名)とは、音楽好きが集まるSNSで知り合いました。智美さんはフェスにコスプレで来るような感性の持ち主。昭平さんの「世界観」にも共感してくれたそうです。自分より面白い人が好きと公言している昭平さんは喜んで交際を始めました。しかし、とにかく音楽とイベント優先の昭平さんは智美さんから愛想を尽かされてしまったようです。

「僕の愛情表現が足りなかったのかな、と思っていますが、本当の理由はわかりません。公園のベンチで別れ話を持ち出されてショックだったことだけは今でも覚えています」

謙虚で感じが良く、「いじられキャラ」でもある昭平さん。いわゆる遊び人ではなく、女性に対しては奥手なほうだと自認しています。以前はそれでも寂しさを感じることはなく、音楽関係の予定で埋まった週末を満喫していました。しかし、1年ほど前から「恋人がほしい」と思い始めたと昭平さんは明かします。

「このままでは独居老人になる、と感じるようになったからです。結婚はまだ考えていませんが、恋人はすぐにでもほしいです」

個性的な女性に恋するも脈なし!?

いま、音楽で培った人脈を生かして、2人の女性にアプローチをしているところです。洋子さん(仮名、31歳)とは3年前からの知り合いで、最近は毎日のように無料通話アプリでやりとりをしています。仕事の愚痴や音楽ネタが主な話題。2人で食事に行ったことも何度もあります。

「ある女性シンガーのファンで、自分の意思が強い人です。僕の気持ちが伝わっていないことはないと思うのですが……」

もう1人は、アート好きの由里さん(仮名、27歳)。なんと昭平さんが学生時代からの友だちで、その頃に一度告白してフラれた思い出もあります。久しぶりに会う機会があり、相変わらず魅力的だったので食事に誘いました。しかし、仕事の忙しさなどを理由に今のところ会えていません。

「脈がないんだと思っています」

早くもあきらめモードの昭平さん。高学歴・高収入で、都内に実家があるのに一人暮らし。謙虚で人懐っこく穏やかな性格。料理以外の家事もできます。趣味はちょっと派手ですが、浮気性ではありません。結婚相談所に登録でもしたら大人気になりそうなスペックですが、「自分より面白い人が好き」な昭平さんは音楽周りでの恋愛を望んでいるようです。

ただし、音楽ファンの間では職業や収入などはモテ要素にはなりません。ほぼ無収入のミュージシャンがモテることもあります。ある意味では健全かもしれませんが、婚活の場としては向いていないかもしれません。

昭平さん、恋人は見つけようと思って見つけるものではありません。恋は直感ですからね。でも、もう少し年齢を重ねて、「結婚相手を見つけたい」と思ったら、音楽周り以外の場にも顔を出してみてください。直感だけでなく条件も重要な結婚の場合、積極的に行動することが功を奏したりします。大丈夫。昭平さんならきっと素敵な相手が見つかります。

今回の独身くん 婚活フィールド×理想の女性パターン

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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