システムエンジニア 酒井浩介さん(31)の場合

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<プロフィール>
●名前:酒井浩介さん(仮名)
●職業:システムエンジニア
●年齢:31歳
●最終学歴:都内の私立大学卒
●推定年収:400万円
●生息域:新橋や有楽町界隈の飲み屋
●行動特性:既存のコミュニティよりも新たなコミュニティに参加する傾向あり
●好物:料理、ラーメン、ボルダリング、空手、バレエ
●好異性:明るく社交的な女性、笑顔がかわいい女性、自分よりも稼いでいる女性

出会いを求めて迷走するアラサーSEの婚活事情

東京・日本橋にある商業ビル「日本橋コレド」に来ています。3階にあるカフェは、照明が明るく、席と席の間が広く、駅前の割には空いているので、話しやすくメモも取りやすいのです。打ち合わせやインタビューにときどき使わせてもらっています。品の良い女性客が多いのも僕好みです。

今回この店で話を聞かせてもらうのは、都心の「客先」企業に常駐しているシステムエンジニアである酒井浩介さん(仮名、31歳)。スーツ姿にリュック型の大きなカバンを背負って登場。ちょっと学生っぽさを感じるほど若々しい雰囲気ですが、結婚を考えたりはしているのでしょうか。

2年ぐらい前からじわじわと結婚願望が高まっています。独身一人暮らしのままでは働くモチベーションが保ちにくいからです。新卒入社して最初の6年間ぐらいは仕事に打ち込んでいたのですが、慣れて来ると手を抜けるようになりますよね。もっと頑張るためには、自分以外の誰かのためという目的がないと難しいのかな、と感じています」

独身生活がマンネリ化し、沸き上がる結婚願望

浩介さんは大学入学時から数えると13年間も一人暮らしを続けています。自由な独身生活にそろそろ飽きて来たのかもしれません。朝は8時頃に起きて、出社途中のファーストフードで朝食を食べ、昼は常駐先近くのラーメン店へ。夜も自宅近くのラーメン店に寄ることが多いとのこと。

「料理は好きですが、自分のために作る気持ちにはなれません。会社の近くには東京で一番おいしいと思っているラーメン屋があるので愛用しています。僕が特に好きなのは、鶏ガラ醤油スープに縮れ麵の組み合わせです!」

ラーメンの話になると急に生き生きとした表情になる浩介さん。楽しげなマニア臭が漂ってきます。彼によれば、会社の同僚も「オタク系」がほとんどです。

「アニメやゲーム、プラモデルなど、それぞれの趣味優先で生きています。恋愛や結婚が話題になることはありません。同期で仲のいい人もいますけれど、そこから女性との出会いに広がることはないですね」

20人ほどの同期には女性もいます。しかし、彼女たちは「見た目が好みではなく恋愛対象外」と率直に明かす浩介さん。常駐先では淡々と仕事をしており、同じフロアで働いている人とは仕事上の関わりがないために会話を交わすことがほとんどありません。浩介さんはそもそも職場で恋人や結婚相手を見つける気はないようです。

年上女性との2年越しの恋は叶わず

その代わり、婚活を兼ねて積極的に外に出るようにしています。友だちが飲み会に連れてきた4歳上の彩香さん(仮名)を好きになったのは2年前のことでした。

「笑ったところがかわいいなと思いました。美術館のチケットが手に入ったので誘ってみたんです。でも、当日に僕がチケットを忘れてしまって……。『これで終わったな』と思ったのですが、許してくれて、都心の建物を見たり皇居を見学したりして過ごすことができました。あのときに彼女のことが好きになったのだと思います」

いい話ですね。その後、鎌倉への日帰り旅行もして、4回目のデートで告白。しかし、彩香さんからはびっくりされたそうです。

「友だちだと思っていた、と言われてしまいました」

ここで浩介さんは粘り腰を発揮します。「じゃ、これからはもっと真剣に話そう」と言ったうえで、その後も飲みに誘い続けたのです。彩香さんも拒絶することはなく、多いときは週2ペースで一緒に食事をしていました。

2ヶ月後、食事の帰り道で彩香さんは浩介さんを「話がある」と呼び止めました。そして、友人から裏切られたショックを理由に挙げて、「今は恋愛する気分じゃない」と伝えたのです。浩介さんと一緒にいるのは楽しいけれど、恋人にはなる気はない、ということなのでしょう。浩介さんの2年越しの恋はこうして終わったのでした。

その後、浩介さんの行動力はやや散漫に発揮されているようです。出会いと運動を兼ねて、ボルダリングや空手道場、バレエ教室にまで顔を出す一方で、新橋や有楽町でゆるい合コンを毎月開催しています。

手広く出会いを求めるも成果は出ず…

「多いときは15人ぐらいの男女が集まります。でも、女性はアラフォーの人が中心で、僕の同世代(アラサー)は少数派です」

入社10年の節目を目前にして転職か独立を検討中という浩介さん。しばらくは仕事が落ち着かず、貯金も多くはありません。結婚はすぐにでもしたいけれど、子どもを作るのはしばらく先にしたいと考えています。だからこそ、結婚相手は年下を希望しているのです。

「昨年末は無料の出会いアプリを利用してみました。見た目がかわいくて、唯一やりとりが続いたのが27歳の女性です。クリスマスイブに食事をして、再会の約束をしたのですが、返信はありませんでした……」

出会い方に関しては迷走している浩介さんですが、結婚相手や家庭に求めるものは明確になりつつあります。自分に何かがあっても家庭を維持できるように、共働きをして家計を「2輪で回したい」。だから、自分よりも稼いでいる女性はむしろ歓迎。そのためには料理はもちろん家事全般をがんばる所存です。

「女性を上手にリードするのが苦手な僕は、結婚相談所に登録するのが向いている、と思いつつあります。結婚した後でも、その相手と恋愛することはできますから」

失恋にもめげずに結婚願望が大いに高まっている浩介さんに、ちょっとだけ助言をさせてください。外見に関することです。浩介さん自身も相手の女性に「見た目のかわいさ」を要求していますよね。当たり前ですが、見た目が素敵な女性は恋人や結婚相手にも「カッコ良さ」を求めます。顔の造りや体型はそれほど重要ではありません。むしろ、大人っぽくて爽やかなファッションを保つことが大切です。

真剣交際が前提で結婚相談所に登録している女性も、「ちゃんと好きになった人と結婚したい」という気持ちは他の女性と変わりません。男性としてまったく心惹かれない人と交際することなどはほぼあり得ないと言っていいでしょう。だからこそ、男性も外見が大事なのです。

浩介さんは清潔感には問題ありませんが、なぜか髪の毛がボサボサ。聞けば、最後に散髪したのは2ヶ月前とのこと。短髪の男性の場合は、その頻度ではクールなヘアスタイルを維持できません。最低でも1ヶ月に一度はヘアサロンに行きましょう。髪は顔の印象を大きく左右するので、散髪の手間とお金を惜しんでしまうと、女性から「きちんとした大人の男性」と見られにくくなってしまいますよ。

ついでにもう1点。リュック型のカバンは必要最低限の使用に留めましょう。機能性が高いことは認めますが、セクシーさを損ねかねないアイテムだからです。小学生のリュックサックを連想するからかもしれません。仕事帰りに女性と会う約束がある日などは、セレクトショップなどで選んだ上質な手提げカバンを使ってみてください。

この2点を実行するだけで、浩介さんは「出会い」「恋愛」に進展しやすくなるはず。幸運を祈ります!

今回の独身くん 婚活フィールド×理想の女性パターン

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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