鉄道会社の正社員 山下さん(27)の場合

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<プロフィール>
●名前:山下博之さん(仮名)
●職業:鉄道会社の正社員
●年齢:27歳
●最終学歴:関東地方の国立大学卒
●推定年収:400万円
●生息域:東京郊外のラグビー練習場、渋谷の居酒屋
●行動特性:母校のラグビー部コーチとして、土日はほとんど練習場にいる
●好物:スポーツ全般、洋服
●好異性:普段着がオシャレな女性。ほどよく前向きな女性

恋のトライが決まらない…礼儀正しいラガーマン

平日の19時。多くの若者が行き交う渋谷駅前のカフェに来ています。約束の時間通りに来てくれたのは鉄道会社に事務職として勤務する山下博之さん(仮名、27歳)。グレーのスラックスと紺色のポロシャツに包まれた体はガッチリとした筋肉質です。聞けば、大学時代のラグビー部にコーチとして参加し、毎週の土日は練習に明け暮れているとのこと。休んだりデートしたりする暇がないと僕は思ってしまうのですが、「平日はひたすらデスクワークなので体を動かすと気持ちがいい。自分を成長させてくれたラグビー部への恩返しの意味もあります」と博之さん。これぞスポーツマン、ですね!

都内に実家がある博之さんですが、就職してからはワンルームマンションで一人暮らしをしています。会社まではドアツードアで35分ぐらい。交通費補助は出ないそうですが、自社路線の電車には乗り放題のパスが支給されます。鉄道会社ならではの福利厚生ですね。朝食はシリアルか菓子パンで済ませていますが、夕食は手作り料理が食べたくなり「クックドゥを使った炒め物など」を作ることもあります。

余談ですが、一度は一人暮らしを経験したほうが男女ともにモテやすいと僕は思います。成人してからもずっと実家にいると、親との「大人同士の関係」を築きにくく、家事などの生活能力も身に着けにくいからです。

実家を出てなんとか自活していると、心身に緊張感が生まれますよね。それは、男女関係における頼もしさや小粋さにつながります。博之さんのように、一人暮らしなのにきちんとアイロンのかかった清潔な洋服を着ている男性は特に素敵です。

職場は男性が8割。定時で上がって合コンも

恋愛状況は後で聞くとして、博之さんの日常生活を確認しておきましょう。

「7時に起きて、8時半始業の30分前には会社に着くようにしています。その日にやるべき仕事をメモ帳に書き出すことが朝の日課です」

できる会社員の朝習慣、ですね。本社の管理部門で働いている博之さん。課内では最も若手なので、取引先の状況確認などの簡単な事務作業を大量にこなしながら業務を覚えているところです。

お昼休みは電話番をしなければなりません。仕出し弁当をとり、会社内で食べているそうです。職場の雰囲気はどうなのでしょうか。

「部門全体だと50人以上の同僚がいます。毎年新人が入る部門なので、半分ぐらいは30代前半までの若手です。でも、男性が8割以上なので華やかな職場とは言えません」

博之さんの所属する部門は年間で忙しい時期が決まっています。そのときは毎日23時過ぎまで働いていますが、それ以外は定時の17時半で退社できます。渋谷などの居酒屋で、高校時代の同級生と合コンをすることもあるそうです。洋服好きの博之さんは、オシャレな服を上手に着こなしている女性の「センス」に心惹かれることが多いとのこと。

このインタビューはカフェで夕食をご一緒しながら行っています。博之さんの食事マナーは「荒々しさ」とは対極。静かにキレイに食べ進めていくのです。女性的な感覚もある大企業勤務のスポーツマン。大いにモテるのではないですか、と声をかけると博之さんは急に声が小さくなりました。

中学以来彼女なし。優しい性格ゆえの苦悩

「実は中学校時代に付き合っていた彼女にフラれて以来、ずっと恋人がいません。合コンで知り合った女の子と連絡先を交換して、飲みに誘って行ったりはしています。でも、返信が来なくなることもあったりして長続きしないんです……」

優しげで控えめな雰囲気を漂わせている博之さん。もしかすると合コンという出会い方が向いていないのかもしれません。所属する部門の若手社員の半分ほどは既婚者とのことですが、大学時代からの恋人と結婚するカップルの他、友人からの紹介で知り合った人と結婚するケースも目立つとのこと。

なお、「男の職場」という印象が強い鉄道会社にも、最近は女性社員が増えています。事務職である博之さんの同期は4割が女性です。ほとんどの女性には恋人がいて、そのうち何人かは同期の男性と付き合っています。残念ながら博之さんはその一人ではありません。

博之さんは、先輩社員と同じく「紹介」を利用するべきだと僕は思います。合コンでは、軽いノリで勢いがある男性が注目されがちです。結婚よりも恋愛がしたい人向けの出会い方とも言えるでしょう。一方、友人知人からピンポイントで紹介してもらえる場合は、礼儀正しくて聞き上手な博之さんの良さをゆっくりと相手に伝えることができます。

紹介者の都合もあります。鉄道会社勤務という経歴はとても「引き」があるのです。鉄道は誰もが利用しているので話題には事欠きませんし、経営も盤石で安定収入が保証されているというイメージもあります。全国転勤はありませんよね。「鉄道会社の本社管理部門でがんばっている男性を紹介するよ」と言われて、喜ばない独身女性は少ないのではないでしょうか。

30代まであと3年。果たしてモテ期は来るのか?

人柄が良い博之さんは、男性の友だちや先輩後輩には恵まれています。その人脈を利用しない手はありません。独身者同士で合コンするのではなく、既婚の先輩などに紹介をお願いしてみてはいかがでしょうか。もちろん、結婚相談所を活用するのも同じ理由でアリですよ。ちなみに、結婚についてはどんな希望を持っているのでしょうか。

30代前半までには結婚して、いずれは子どもも欲しいと思っています。できるのであれば、今すぐでも結婚したいです。奥さんは外で働いても働かなくても構いません。好きにしてほしいです」

ぼんやりとしか結婚願望がない様子です。まだ27歳なのだからそんなものですよね。博之さんには3歳年上のお兄さんがいて、博之さんと同じように一人暮らしの会社員で長く恋人がいないそうです。両親はどちらかと言えばお兄さんの行く末を心配しているとのこと。

僕の勝手な推測ですが、博之さんには3年後ぐらいにモテ期が来ます。20代も後半になると同世代の女性が結婚を強く意識し始め、博之さんのような独身男性は輝いて映るからです。しかし、そのときに博之さんの恋愛アンテナが鈍っていると、せっかくのモテ期を無駄にしてしまいます。週末にラグビー部の後輩たちの面倒を見るのは素晴らしいことですが、いろんな女性と会って楽しく会話する場を持つようにしましょう。女性と接することが自然であるか否かが、博之さんの3年後の明暗を分ける気がします。

博之さんのように恋愛経験は少ないけれど誠実で働き者の男性と結婚したい女性は少なくないと思います。紹介される幸運に恵まれ、彼からの好意や愛情を感じることができたら、「迷わない」ことが肝心です。それなりに恋愛をしてきたアラサー女性の場合、「ちゃんと引っ張ってくれないので男性としての魅力を感じにくい」などと難色を示し、いつの間にか彼と疎遠になったりします。デートでのエスコートなどは、交際後にいくらでも改善できます。あなたが少しずつ教えてあげればいいのです。博之さんのような原石を見つけたら、迷わずにがっちりとつかみ、それからあなた好みの宝石に磨いていきましょう。

今回の独身くん 婚活フィールド×理想の女性パターン

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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