通信関連企業の正社員 高畠さん(30)の場合

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<プロフィール>
●名前:高畠真一さん(仮名)
●職業:通信関連企業の正社員
●年齢:30歳
●最終学歴:都内の中堅私立大卒
●推定年収:500万円以上
●生息域:有楽町、渋谷
●行動特性:見知らぬ人とでも気軽に話す
●好物:いろんな人と一緒に飲むお酒
●好異性:自分の世界があって精神的に自立している女性、どんな場所でも楽しく飲める女性

結婚して連夜の飲み会から抜け出したい…ような

世の中には「話しかけやすい人」と「話しかけにくい人」の2種類がいますよね。異性からモテるはもちろん前者。物腰が軟らかくて、表情が穏やかで明るく、いい意味で隙がある人たちです。

通信関連会社で働いている高畠真一さん(仮名、30歳)は典型的な話しかけやすい人。礼儀は正しいけれど堅苦しくなく、「へへへ」という笑い方にも愛嬌があります。一方で、仕事への熱意も忘れていません。新卒で入ったシステム開発会社では仕事漬けの日々を前向きに送っていました。

忙しいときは夜中の2時過ぎまで働いていました。そこからみんなで飲みに行って帰宅し、軽く寝てから翌朝9時に出社します。辛くはなかったですね。でも、自分がお客さん向けに作ったシステムを見守り続けられないことは残念に感じていました」

転職までして社内のシステムエンジニアになったのは、自分の仕事を最後まで見届けたいという気持ちが高まったからです。現在は、自社の顧客管理システム全般を担当しています。なお、会社の方針で残業はほとんどありません。

「ユーザーである同僚から要望や感想を直接に細かく聞けるのは面白いですね。システムのプロ同士の会話ではないので大変さはありますが、それも含めて楽しんでいます」

飲み会が忙しくて看護師さんには2カ月でフラれる

情熱を持って仕事に向き合っていて、コミュニケーションも軽やかな30歳独身男性。引く手あまただと思うのですが、高畠さんには1年ほど恋人がいません。結論から言ってしまうと、2つの理由があると僕は思います。1つは、デートよりも友人や仕事仲間との飲み会のほうに心惹かれる傾向があること。もう1つの理由は、結婚を視野に入れる年ごろになって交際相手選びに慎重になっていることです。

1年前に別れた2歳下のAさんとも、仕事と飲み会が忙しすぎて合計4回しかデートしませんでした。そもそもなぜAさんと付き合ったのでしょうか。

「合コンで出会った看護師さんでした。お店はあえて新橋の大衆居酒屋にしたんです。『こういう店でも楽しく飲める女性ならば付き合いたい』という狙いでした。合コンは大成功でしたよ。でも、ちょうど転職をするタイミングだったので、(前の)会社の人たちにほぼ毎日飲みに連れて行かれたんです。引きとめてくれるのは嬉しかったのですが、週7で飲みはさすがにきつかったですね。彼女からも『そんなに会えないのなら付き合うのは無理だね』と2ヶ月後にフラれてしまいました」

高畠さん、順番が違いますよ。まずは彼女の勤務シフトに合わせてデートの日取りを決めて、空いている日程で仕事仲間と飲みに行けばいいのです。飲み会が多すぎて財布や体調がきついときは、「その日は彼女との記念日なんです。毎月必ずデートしています。のろけてすみません!」などとお誘いをやんわり断ることにも使えます。

恋人にも親しい飲み仲間のような気楽さが必要

でも、高畠さんのプライベートの優先順位は常に「いろんな人と面白く飲むこと」。特に地元の友人たちとは頻繁に会っています。

平日でも終電まで飲んでいます。19時前には有楽町あたりで集まるので、5時間ぐらいダラダラと飲んでいることになりますね。金曜日の場合はタクシーで僕の(一人暮らしの)家に移動して、朝まで飲んでいることも少なくありません」

恋人とも2人だけでベッタリするのではなく、親しい飲み仲間のようにふざけ合っていたいと言い切る高畠さん。すぐに誘い合える友だちが多いだけに一人暮らしの寂しさは感じておらず、むしろ特定の女性と人生を分かち合うことに慎重になっています。

「結婚するならば、とにかく楽しく一緒にいたい。でも、24時間ずっと笑っていることはできません。静かにゆっくりしたいときもありますよね。そのへんの呼吸が合わないと息苦しくなってしまいそうです。デートをしても、『この人のしゃべり方はちょっとうるさいな』と感じたら気持ちが引いてしまいます。一緒に暮らしたら落ち着けないと思うからです」

ならば結婚願望がないかと言えばそうでもありません。仕事と飲み会に明け暮れる毎日で、よりどころが欲しいと思う気持ちが強まっています。子どもも欲しいとのこと。危機感を覚えて合コンの回数を増やしていますが、特定の女性にアプローチするよりも「楽しく飲む」ことを優先させてしまいます。親友からは「そのままでは口説き方も忘れてしまうぞ」と警告されているそうです。

「その友だちも独身で恋人がいないんですけどね(笑)。少しでも気になった人とはデートしてみることにしました」

容姿、ノリの良さ、仕事への理解。最も大切なのは…

いま、気になっている女性は3人います。高畠さん、本当に社交的ですね! それぞれB、C、Dさんとしておきましょう。

Bさんは都内で働くOLです。合コンで知り合って、可愛かったので一度だけ会いました。でも、連絡が遅めなんです。3日ぐらい返信が来ないこともあります脈がないのかな、と思っています」

Bさんは24歳。社会人歴が浅く、仕事を覚えるのに必死で余裕がない可能性はあります。でも、好きになれそうな人からの連絡は3日も放置しないのが普通ですよね。あまり期待しないほうがいいかもしれません。

高畠さんが一番「面白い」と感じているのはBさんではありません。東北地方で大学生をしているCさんです。

「前の会社のお客さんつながりで一緒に飲む機会があり、2次会はみんなで僕の部屋まで押しかけてきて雑魚寝しました。Cさんはそのうちの1人です。とにかく飲み会が大好きなぶっとんでいる子。今春から東京で働く予定らしいので、また会えたらいいなと思っています。いまはLINEでやりとりしています」

とにかく飲み会が大好きだなんて高畠さんには会いそうな女性ですね。ただし、上京してから5年間ぐらいは遊び回りたいはず。長い目で見守る必要がありそうです。

最後はDさん。1歳年下のシステムエンジニアです。高畠さんとは同じ職種ということもあって話が合うとのこと。

「一度だけお茶をしただけです。お互いに飲み会までの時間つぶしでした。それからはほぼ毎日LINEを交換しています。同業なので仕事の愚痴も言いやすいですね。論理的で気が強くて話が面白いところも僕好みです(笑)」

高畠さんにとって飲み会は生きがいです。といって、いわゆる「女遊び」をしているわけでもありません。女性によっては笑って許してくれるのではないでしょうか。「楽しく飲んでらっしゃい。私は先に寝てるね」とさっぱりと送り出してくれる相手ならば、高畠さんも彼女が待つ家に早めに帰りたくなる気がします。

あとがき(婚活女子・編集担当)

高畠さんの周りは、姉弟や同僚も含めて独身ばかり。『結婚したい』と言うわりに、高畠さんからは全く焦燥感を感じません。また恋愛に関してもとてもタンパクです。1年前に4回だけデートをしたAさん、最近やりとりをしているBさん、Cさん、Dさんに至っては1回しか会っておらず浅い付き合いの印象。そして付き合うかどうかの判断基準は「飲み会仲間の延長」です。高畠さんにとって結婚はまだ現実味がなく、優先順位が低いのではないでしょうか。

結婚にはフィーリングだけでなくタイミングが重要です。そのため、すぐにでも結婚したい婚活女子は高畠さんのような男性にはヤキモキしそうです。ただし、恋愛経験はさほどなくとも「30才」という節目を迎え、何となく結婚を意識し始める。それこそが男性の普通の姿なのかもしれません。

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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