外資系IT 藤田さん(25)の場合

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<プロフィール>
●名前:藤田剛さん(仮名)
●職業:外資系IT企業の正社員
●年齢:25歳
●最終学歴:都内の有名私立大学卒(早慶上智レベル)
●推定年収:650万円
●生息域:有楽町、六本木、恵比寿
●行動特性:バリバリ働く一方で家族も恋人も友人も大切にする
●好物:フットサル、サーフィン
●好異性:楽しく生きていて、自分で自分を幸せにできる女性

責任感が強く面倒見がよい「ザ・長男」

都内有数のオフィスビルに来ています。併設の商業施設内にあるイタリアンレストランで待ち合わせをしているのは藤田剛さん(仮名、25歳)です。このオフィスビルに日本支社を構える外資系IT企業で働いています。

濃い青色のスーツに水色のシャツが良く似合い、物腰は柔らかくて態度は丁寧な藤田さん。ときどき笑うと素朴で可愛らしい。何か質問するとちゃんと考えながら自分の言葉で返してくれます。モテそうだな……。

藤田さんは大学3年生のときに1年間のアメリカ留学を経験しました。当時から、外資系もしくはベンチャー企業への就職を志望していたそうです。

入ってすぐにバリバリ働けて、実力があれば上にいける環境を探していました

現在の会社は「予想以上にハード」。数ヶ月間の研修の後は、すぐに実務に携わり、2年目からは1人前と見なされて担当顧客を受け持ちます。営業実績によって収入は大幅に変動。その代わり、ミーティングなどがなければ働き方はほぼ自由。出社せずに在宅勤務することも可能な裁量労働制なのです。

「僕はまだ覚えることばかりなので、毎日会社に行くようにしています。朝9時から夜9時までが平均的な労働時間です

新米であることを強調しつつも、話し方には余裕が感じられる藤田さん。生活のほうはいかがでしょうか。

半年前から一人暮らしを始めました。といっても、ドアツードアで通勤に30分ほどかかります。同期の中には会社から徒歩圏内で住んでいる人もいますが、僕は広めのところに住みたかった。いま、最寄り駅まで徒歩1分の1LDKに住んでいます」

都心ではないとは言っても東京23区内で1LDKのマンションを借りるのは大変です。聞けば、同じく現役の会社員である父親が仕事で遅くなるときにも宿泊利用するため、家賃の3割ほどは実家が負担してくれているとのこと。

「週に1回ぐらいは泊りに来ます。僕には彼女がいるので、『今日は、そっちに行っても大丈夫か?』なんて気を遣ってくれますよ」

家族仲がいいと、経済的にも余裕が生まれ、住環境も良くなるのですね。ちなみに藤田さんには妹と弟がいて、就職してからは家族により優しくなれたそうです。母の日には花を贈り、初任給では家族にご馳走をしたとのこと。親孝行のお兄ちゃんですね!

元彼女のプライドが高かったことが別れた理由です

現在の恋人との話を聞く前に、学生時代から交際していて就職後に別れたという「前の恋人」について確認しておきましょう。

「学生時代のサークル仲間で、同い年です。別れた原因ですか? ちょっと重すぎたこととプライドが高かったことですね」

重すぎると言っても結婚を迫ってきたわけではありません。彼女は「彼氏一筋」のタイプ。生活の中での藤田さんの比率が大きすぎ、仕事も趣味も楽しみたい藤田さんは負担に感じるようになってしまったのです。

「それなのにプライドは高い。僕が会社での成果をちょっと自慢しても素直に喜んでくれませんでした。むしろ反論をしてくるんです。そこは誉めてほしいし、認めてほしいです」

藤田さんは典型的な長男なのですね。優しくてリーダーシップがあり、頼りがいがあります。その裏返しとして、「尊敬される」「一目置かれる」ことが当然なのでしょう。同じ大学の同い年の女性ではぶつかり合ってしまうのだと思います。

彼女と別れた後は合コンなどにも積極的に参加していた藤田さん。でも、「かわいいだけ」の女性とはその場で楽しんで終わりになってしまうことが続きました。そんなときに再会したのが学生時代のバイト仲間である智美さん(仮名、23歳)です。

いまの彼女のことは家族や友達に自慢したくなります

彼女は2歳下の後輩です。年末の忙しい時期に入店しました。スタッフみんながピリピリしていたけれど僕だけが優しかったそうです。神様に見えたらしいですよ」

嬉しそうに話してくれる藤田さん。タレントの東原亜希に少し似ている美人の智美さんをひいきしたのではなく、新人バイトには全員に優しく接していたとのこと。理由は「怒っても委縮してしまうから」。藤田さん、やっぱりリーダーシップがあります。

そんな藤田さんを智美さんはずっと思い続けていたようです。藤田さんがフリーになったタイミングを見逃すはずはありません。バイト仲間で集まった後、「今度は2人でご飯に行きましょう!」とLINEで積極的にアプローチ。しかも3回連続で智美さんのほうからデートに誘ったのです。明確に好意が伝わりますよね。

好きな女性からは押されても嬉しいという藤田さん。常に追いかけていたいハンター気質の男性ではないのです。ただし、好みではない女性からアプローチされても「また今度の機会に」とやんわりと断るとのこと。わかりやすくていいですね! では、藤田さんは智美さんのどんなところが好きなのでしょうか。

「まずは見た目です。顔が小さくて、目が大きくて、体は細い。かわいいですよ」

これまたわかりやすい。恋愛なのだから「見た目」が第一条件なのは当たり前ですよね。内面的な部分はいかがですか?

「気が遣えるところがいいですね。うちに泊りに来たとき、僕が知らない間に朝ご飯のサンドイッチを作っておいてくれたりします。実家に遊びに来たときはちゃんと手土産を持って来てくれました。家族や友達に紹介したい、自慢したくなる彼女です」

美しいだけでなく、明るくて気配りができて礼儀正しい。完璧です。エリート男性は親族や学友などの人的ネットワークを重視していることが多いため、「ごく親しい人に紹介したい」ことは結婚までつながる恋愛の必須条件なのです。

キャリアの基盤を築いたら彼女と結婚したい

それでいて智美さんは「重すぎる」ことはありません。家族仲も良く、友だちもたくさんいて、趣味の料理も楽しんでいます。仕事に精を出しつつもフットサルやサーフィンなどの趣味にも打ち込んでいる藤田さんにとっては、常に一緒にいなくても大丈夫なことは大きな安心材料なのです

「バイト時代から彼女の人となりは知っていました。付き合ってみて思った通りの女性でした。ギャップがなかった。楽しくてあっという間の1年間でしたね。あと2年は仕事に集中してキャリアの基盤を築き、彼女と結婚したいと思っています」

すべてが順調な藤田さん。あと2年もすると大卒独身男性の「超モテ期」に突入します。そのときによそ見をしない保証はありません。でも、3回連続でデートに誘うほど主体性と自信のある智美さんならば、きっと大丈夫。多くの人に祝福されて、幸せな家庭を築く予感がします。

あとがき(婚活女子・編集担当)

今回は、結婚につながる信頼関係の築き方において重要な学びが3つありました。

1つめは「女性から積極的にアプローチしてもうまくいくこと」。うまくいかないのは、女性に自信がないからかもしれません。誰でも自信を持ってお勧めされたものであれば興味が湧きますが、そうでなければ検討する側の優先順位が下がりますよね?

2つめは「一人でも幸せでいること」。責任感の強い男らしい男性ほど、仕事が忙しくストレスを抱えているもの。常に私を幸せにして欲しいという期待は、彼にとって大きなプレッシャーではないでしょうか。

3つめは「受け取ること、認めること」。何かを与えることだけが愛情表現ではありません。彼が達成したことを同じように喜ぶことが、相手を尊重していることになるのです。 自分の気持ちの持ちようを少し変えるだけで、結婚が近づいてくるのかもしれないと思うのでした。

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大宮 冬洋(おおみや とうよう)フリーライター

1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
「お見合いおじさん」としての悪戦苦闘の日々は、ヤフーニュース個人の連載「中年の星屑たち」で公開中。
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