辛酸なめ子の恋の金言教室

vol.08 キェルケゴール

今週の金言

亀の肉がさまざまな味わいを持っているのと同じく、結婚もまたいろいろと変わった味を持っている。

金言の主キェルケゴール

19世紀に活躍したデンマークの哲学者。彼自身は当時18歳だった女性と婚約したものの、1年後に謎の婚約破棄をし、生涯未婚のままだった。

永遠なる男性のフェティシズム

先日、あるテレビ番組で、体重103kgなのに次々と5人の男性にプロポーズされ、13歳年下の東大出身男性と結婚した女性についての特集を観ました。彼女は雑誌の恋愛特集で推奨されているようなお嬢様的なルックスとは真逆の、ショートカットでメガネで恰幅の良いルックス。でも、「ありのままの自分で良いんだよ」とポッチャリ系女性たちにアドバイスをしていて、自分にゆるぎない自信を持っていました。どこで男性たちと出会ったのか明らかにされていなかったのですが、世の中には太っている女性マニアの男性も少なくありません。そういうマニアの集うwebではモテモテになりそうです。この番組を観て、男性のフェチ的な好みに合わせることの重要性を知りました。


たとえば、周囲の男性に何フェチか聞くと、必ず何かこだわりを持っています。「競泳水着が似合えば誰でもいい」と言う人や、「前から見たら鼻筋が通っているけど、横から見たらカクッと鷲鼻になっている人」と細かい好みを言う人など......。脚フェチや髪フェチはわりと一般的です。結婚して、恋愛感情が醒めても、フェチ的な愛着があれば夫婦は長続きすると思います。変態っぽいと思わずに、好きな男性が何フェチかさりげなく聞き出しその部分を磨くといいかもしれません。美人は3日で飽きますが、フェティシズムは永遠です......。

辛酸 なめ子
辛酸 なめ子
漫画家、コラムニスト。慇懃(いんぎん)でおっとりとした文体とは裏腹に、独特な画風と皮肉の効いたコラムで人気を博し、現在さまざまなメディアで活躍中。主な著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女修行』(インフォバーン)、『女子の国はいつも内戦(14歳の世渡り術)』(河出書房新社)、『アイドル食虫花』(コアマガジン)など多数。