ことぶき科学情報

2010年6月 編集・発行 株式会社オーネット

ことぶき科学情報 vol.54号

適齢期の子どもを持つ母親(全国450名)の結婚・親子関係に関する意識

結婚してほしい(62.4%)、子育てを経験してほしい(89.6%)と願いながらも
理想の相手がいなければ、結婚しなくてもかまわない 60.0%
- 団塊世代の母親は親子関係もゆるやかな個人主義を構築 -

2009年の合計特殊出生率は1.37(2010年6月1日 厚生労働省公表)。これまで3年間上昇を続けてきたものの、2008年と同値となり上昇が4年ぶりに止まるなど、少子化問題は依然深刻で、改善が図れないでいる。そのような状況下、結婚適齢期の未婚者層の結婚意識が注目されているが、その親世代はどのように感じているのか。

25歳から39歳の未婚の子どもを持つ母親450名を対象に、子どもの結婚、親子関係などを調査したところ、「結婚してほしい(62.4%)」、「子育てを経験してほしい(89.6%)」と子どもの結婚や子どもを持つことを願いながらも、「理想の相手がいなければ、結婚しなくてもかまわない(60.0%)」と考えていることがわかった。

母親の年齢は47歳から69歳。平均年齢58.8歳で、後期団塊世代が中心である。80.4%が友人・知人の紹介や職場での出会いなどのいわゆる「恋愛」で結婚をしており、子育て期には「専業主婦(47.3%)」、「短時間就労(23.3%)」という形で家族を支えてきた。「幸せな結婚をしている(74.0%)」、「子どもを産み育ててよかった(95.1%)」と自身の結婚や育児に対して喜びや幸せを感じている。

一方、母親から見た子ども自身の結婚意欲を問うと「子どもは結婚したいと考えている(早く+いずれの計)」は58.7%。母親の「子どもには結婚してほしい(早く+いずれの計)」という気持ち(62.4%)よりも低く、さらに「子どもには交際相手がいない」が43.3%と、現状の交際状況は芳しくはない。「自分自身の結婚時と出会いの機会の数は変わらない(45.3%)」と考えながらも、子どもを見て「子どもは晩婚だと思う(77.3%)」、「子どもは結婚しないような気がする(38.9%)」と危惧をしている様子が窺える。

結婚してほしいと願いながらも、彼女らは子どもの結婚に向けて何をしているのか。「お見合いを勧めた(21.8%)」、「見合い相手や交際相手を紹介した(13.1%)」と実際に行動に移している母親は少ない。実際に見合いや異性の紹介があったときの行動を聞くと、「勧める」は29.3%に留まり、70.4%が「本人しだい」と考えている。さらに結婚のためにできることを聞くと、「折に触れて結婚の話をする(34.4%)」としながらも、「子どもに結婚の意思がないから」、「あまり結婚について話したがらないから」と、「子どもと結婚の話をしない」母親は57.3%と半数を超える。母親は子どもの結婚に対して、積極的な動きを示さない、または示せないでいるようだ。自身の行動ができないことの代替か、「結婚に関する環境作りにつながるのであれば、行政が結婚に関わることに賛成」と87.6%の母親が行政の結婚支援に期待を寄せている。

1970年代から1980年代にかけて家族の形が大きく変化を遂げた時代に結婚し、子育てをしてきた後期団塊世代層を中心とする彼女らは、自分自身も子どもも互いに「自立している」と評し、「子どものプライバシーを尊重したい(96.9%)」と、その世代に特徴的な考えをもっている。それは子どもの結婚にも適用しているのか、「本人しだい」、「理想の相手がいなければ、結婚しなくてもかまわない」と割り切っているようにも見受けられる回答の裏には、子どもの結婚を願いながらも、親と子の間も心地よい状態で維持できるよう、ゆるやかな個人主義を親子関係にも構築しているようだ。

当報道資料についてのお問い合わせは、株式会社オーネット マーケティング部 広報グループ までお願いいたします。
TEL:050-5817-5606 FAX:03-3474-1775 URL http://onet.rakuten.co.jp/

-調査概要-

この資料は、楽天グループの結婚情報サービス「O-net(楽天オーネット)」を運営する株式会社オーネット(本社:東京都品川区 代表取締役社長:島貫慶太)が、25~39 歳の独身男女を子どもに持つ母親、計450 名を対象に子どもの結婚や生活実態、母子関係・意識について調査をおこなったものです。

  • 調査名:楽天オーネット「適齢期の子どもを持つ母親の結婚・親子関係に関する意識」
  • 調査地域:全国
  • 調査対象:25~39歳の未婚の子ども(複数いらっしゃる場合は最年長の一人について回答)を持つ女性
  • 調査方法:楽天リサーチ株式会社モニターによるインターネットを利用したクローズ調査
  • 調査期間:2010年5月14日(金)-5月21日(月)
  • 調査主体:株式会社オーネット
  • 調査・報告:篠塚涼子(株式会社オーネット サービス部)
  • サンプル数:450人

※表記の無い場合の単位は%です。調査結果の数値は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計で100%にならないことがあります。

※比較調査:報告書のなかで、一部、娘を持つ母親に特化して、2002 年、2004 年との比較を行っています。
ことぶき科学情報vol.37 2002 年03 月 「25~39 歳独身OLを娘に持つ母親の母娘関係実態・意識調査」
ことぶき科学情報vol.40 2004 年12 月 「25~39 歳独身OLを娘に持つ母親の母娘関係実態・意識調査」

※出版物・印刷物等、本資料をご使用になる場合には、楽天オーネット広報グループ宛連絡のうえ〝「楽天グループの結婚情報サービス 楽天オーネット」調査〝と明記ください。


-目次-

自分(母親)の結婚
  • 自分は幸せな結婚をしている 74.0%
  • 子どもを産み、育ててよかった 95.1%
  • 結婚後は、夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ 17.1%
子どもの結婚
  • 子どもの結婚を望んでいる 62.4%
  • 子どもは結婚したいと考えている 58.7%
  • 結婚を考えていなくても、子どもの選択なのでしかたがない 97.7%
  • 子どもには交際している異性はいない 43.3%
  • 子どもの独身でいる理由は、理想の相手にめぐりあえないから 40.2%
  • 相手に重視する項目は、性格・人柄、健康、愛情
母子の自立度と経済関係
  • 娘の自立度 母親の自立度 ともに上昇
  • 子どもからの経済的援助は減少、母親の子どもへの金銭援助は上昇
子どもの結婚と子育てに関する意識
  • 老後は子どもの世話になりたいとは思わない 90.7%
  • 子どものプライバシーを尊重したい 96.9%
  • 子どもと結婚関連の話をする 42.7%
  • 子どもと結婚関連の話をしない理由は、子どもに結婚の意思がないから 30.6%
  • 自分の子どもは結婚しないような気がする 38.9%
  • 理想の相手がいなければ結婚しなくてもかまわない 60.0%
子どもの結婚に向けての支援
  • 子どもにお見合いを勧めたことがある 21.8%
  • 子どもにお見合いや異性の紹介があったときは、本人にまかせる 70.4%
  • 子どもの結婚のためにできることは、折に触れ、結婚についての話をすること 34.4%
  • 結婚に関する環境作りにつながるのであれば、行政が結婚に関わることに賛成 87.6%
  • 結婚に関して、「行政が雇用形態や就業環境の改善を図る必要がある」に賛成  96.2%