ことぶき科学情報

2008年1月 編集・発行 株式会社オーネット

vol.48号 : 第13回 新成人意識調査

2008年新成人(全国800人)の生活・恋愛・結婚・社会参加意識

仕事に燃えている人はすてき 49.0%(05年新成人77.9%)
年功制よりも能力主義が良い 24.3%(05年新成人65.2%)
格差社会に生きる昭和世代最後の2008年新成人は、安定志向で競争を回避

2008 年新成人は1987年4月2日から1988年4月1日に生まれた最後の昭和世代である。
子どものころから「いじめ」を意識し、「格差」という言葉が日常的に使われ始めた時期に10代を過ごし、国が「希望」ある社会構築を推し進めようとするこの時期、20歳を迎えた。

新成人は、現在および今後の生活、恋愛や結婚、出産、家族、さらに仕事についてどのように考えているか。08年に成人式を迎える未婚男女合計800 名を対象に調査をおこなったところ、「仕事に燃えている人はすてき」49.0%、「年功制よりも能力主義が良い」24.3%と、4年前の05年新成人と比較するとそれぞれの項目で意識の低下が見られた。

彼らの〝今、興味あること〝は、「仕事・アルバイト」、「インターネット」、「お金」である。調査対象者の85.9%が学生である彼らは、目下の不安として「今後の進路」61.6%をあげているが、卒業後の仕事については、「自分のしたい仕事につけるよう、今、努力をしている」39.9%、「自分の求める仕事が見つかるまではあきらめない」18.1%と低く、不安ではあるが、努力を回避し、目の前の仕事やアルバイトにいそしんでいるようだ。

自分の性格は「人にペースを崩されたくない」90.9%、「人に気を遣う」 86.1%、「人前に出るとあがりやすい」76.5%、「親密な付き合いは苦手」51.8%と分析。マイペース志向を強く自認するものの、「いじめ」社会のなかでの処世術からか、対人関係には非常に繊細な面を見せている。また、気持ちは滅入りやすく(73.9%)、自殺を考えたことのある新成人は約4割(39.4%)にも達している。

両親については、「自分に対してやさしくてあたたかいほうだ」83.8%、「信頼している」 81.0%、「尊敬している」70.9%と好調な親子関係を図っている。しかし、「親のようなおとなになりたい」は45.1%と過半数を下回り、はい、いいえ、わからないの3択で聞いた「親のような夫婦になりたいと思うか」、「親をみて結婚はいいなと思うか」では、〝はい〝と肯定する割合が前者は 30.6%、後者は29.6%と決して高くなく、親を手本としたい思いはゆらいでいる。

彼らの親は、高度成長社会のなかで、青年期の折々を、熾烈ではあるが全員平等な位置で競争してきた世代が中心と思われる。しかし、新成人は、長期景気停滞期に入り、その環境で、親が苦悩する姿も少なからず見ているに違いない。自分にとって最も身近であり、最も信頼を寄せている存在だからこそ、「親のようにはなりたくない」と、あえて競争を避け、安定志向をとっているようだ。

「格差はあっても良い」36.0%と3割が言い切る08年新成人。彼らは、親世代は超えられない、とも考えている。
格差社会のなか、競争することで希望を見出すことをせず、その社会を受け入れることによって人生を乗り切ろうとしている08年新成人の姿が浮かびあがった。

当報道資料についてのお問い合わせは、株式会社オーネット マーケティング部 広報グループ までお願いいたします。
TEL:050-5817-5606 FAX:03-3474-1775 URL http://onet.rakuten.co.jp/

-調査概要-

この資料は、結婚情報サービスを運営する株式会社オーネットが、2008年1月に成人式を迎える全国の独身男女計800名を対象に結婚・出産・育児・おとな・社会参加意識などについて調査した結果をまとめたもので、今回13回目となります。

  • 調査名:楽天オーネット「2008年新成人800人の意識調査」
  • 調査地域:全国
  • 調査対象:1987年4月2日-1988年4月1日生まれの未婚男性・未婚女性
  • 調査方法:インターネット調査会社(株式会社クロスマーケティング)モニターによるクローズ調査
  • 調査期間:2007年12月19日(水)-12月21日(金)
  • 調査主体:O-net(楽天オーネット)
  • サンプル数:800人(男性400人 女性400人)

※表記の無い場合の単位は%です。調査結果の数値は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計で100%にならないことがあります。

回答者のプロフィール

調査対象者、08年新成人800人(男性400人 女性400人)のプロフィールは次のとおり。誕生日は1987年4月2日から1988年4月1日までで、2008年1月に成人式を迎える。

  • 回答者の72.0%が、2007年12月1日時点で〝20歳〝になっている。
  • 学生(予備校生を含む)は85.8%、パート・アルバイト、派遣は7.5%、正規就労・自営は3.0%である。
  • 36.6%は無収入で、71.0%は仕事やアルバイトなどで10 万円未満の月収を得ている。
  • きょうだい数は2人が54.3%、次いで3人が29.5%であるが、回答者の54.8%が「上から1番目」である。
  • 64.9%が〝家族(自分の親・きょうだい姉妹・祖父母など)と同居〝している。対して〝一人住まい〝は33.1%である。

回答者のプロフィール:職業 回答者のプロフィール:仕事・アルバイトの月収 回答者のプロフィール:きょうだい数

回答者のプロフィール:きょうだいの順番 回答者のプロフィール:現在の住まい 回答者のプロフィール:ご両親について


-目次-

2008年新成人の現在
  • 親密な付き合いは苦手な08年新成人 51.7%
  • 自殺を考えたことがある08年新成人 39.4%
  • 08年新成人の「今、興味のあること」 仕事・アルバイト インターネット お金
  • 不安を誰にも相談しない08年新成人男性 30.3%
  • 日本の文化は好きな08年新成人 78.9%
2008年新成人のおとな意識
  • 20歳の自分をおとなだと思っていない08年新成人 75.9%
  • 成人式に参加する08年新成人は横ばい 63.9% 初めての選挙に参加する08年新成人は半数 50.1%
2008年新成人の仕事意識
  • 年功序列よりも能力主義に徹したほうが良いと思う新成人 4年連続減少 08年新成人は24.3%
  • フリーターにはなりたくない08年新成人 56.0%
2008年新成人の恋愛意識
  • 交際相手がいる08年新成人29.2% 交際状況はやはり低め
  • 交際相手募集中の08年新成人 66.5%
  • 「いれば楽しい」から交際相手はほしいと思う08年新成人 78.5%
  • 「自分ひとりで楽しい」から交際相手はほしくないと思う08年新成人 55.3%
  • 交際相手と出会う努力 何をしたらよいのかわからない新成人 45.5%
2008年新成人の結婚意識
  • 結婚したい08年新成人 78.7% 結婚意向は減少
  • 結婚したくない新成人男性 22.5% 昨年より高まる
  • 新成人の平均結婚希望年齢は 男性27.4歳、女性25.9歳
  • 結婚をしたくない理由 ひとりのほうが好きだからを挙げる08年新成人は58.2%
  • 両親のような夫婦になりたいと思う08年新成人 30.6%
2008年新成人の恋愛と結婚に関する考え
  • 恋愛は重要であると考える08年新成人 56.4%
  • 08年新成人の交際相手 結婚相手 それぞれに求めることは「安心感」 75%以上
  • 結婚できないのではないかと思う08年新成人 63.4%
  • 結婚するなら恋愛を経て結婚したい08年新成人 82.6%
  • 「経済を支えるのは夫」と08年新成人男性55.0%
  • 「相手の収入で生活が決まる」と08年新成人女性49.5%
2008年新成人の子ども観
  • 将来子どもがほしいと思う08年新成人 81.8%
  • 08年新成人の希望子ども数の平均 男性は2.48人 女性は2.31人
  • 子どもを守るのは親の責任と考える08年新成人 86.6%
2008年新成人の親子・人間関係
  • 親を信頼している08年新成人 81.0%
  • 親のようなおとなになりたいと考える08年新成人 45.1%
  • 親世代は超えられない 親世代に比べて、今後の生活が悪くなると考える08年新成人 43.8%
  • 将来希望する暮らし方は、家族や友人を大切にする暮らしと考える08年新成人 51.9%