ことぶき科学情報

2006年12月 編集・発行 株式会社オーネット

vol.47号 : 第12回 新成人意識調査

2007年新成人(全国587人)の生活・恋愛・結婚・社会参加意識

2007年新成人 親を信頼している82.9% と親子関係は良好ながら
親に何でも相談できるとは思わない  60.1%
いじめを誰かに相談するとは思わない 51.1%

2007年新成人は日本がバブル期に入った1986年4月2日から1987年4月1日に生まれ、長期景気停滞期に10代を過ごし、景気回復期のこの時期、20歳を迎える。
“新成人”は、現在および今後の生活、恋愛や結婚、出産、家族、さらに「いじめ」についてどのように考えているか。07年に成人となる未婚男女合計587 名を対象に調査をおこなったところ、ご両親について「自分に対してやさしく、あたたかいほうだ」84.1%、「信頼している」82.9%、「自分を理解してくれている」70.6%、さらに「自分にいろいろなことを話すほうだ」70.3%と回答。家庭内離婚がとりざされた1986年に生まれた彼らであるが、好調な親子関係であることが窺えた。しかしながら、「自分は親に何でも相談するとはいえない」は60.1%と、子から親へのコミュニケーションについては希薄感が漂う。

彼らは、異性に対しては「やさしく」(48.7%)、「安心感がある」(41.9%)自分に見られたいと思っている。自分の性格は「人に気を遣う」 86.1%、「人前に出るとあがりやすい」76.5%、「親密な付き合いは苦手」51.8%と分析。対人関係には非常に繊細な面を見せている。さらに、気持ちは滅入りやすく(73.9%)、自殺を考えたことはある新成人は約4割(39.5%)にも達している。

07年新成人は、彼らの誕生の年には中学生がいじめを苦に自殺する事件が起こるなど、最近問題視されてきた「いじめ」を子どものときから意識してきた世代でもある。「これまでにいじめを受けたことがある」46.5%、「いじめをしたことがある」37.8%、「周囲でいじめが行われていたことがある」73.8%と彼らは答え、さらに、13.3%は「いじめで自殺を考えた」ことがあり、35.8%が「いじめの仲間に誘われたら断れないのではないか」と考えている。「いじめを受けるには当人に非があるからだ」も28.3%が回答するなど被害者意識と加害者意識が複雑に絡まるなか、「職場や学校はいじめを助長する環境である」63.5%、「いじめがあっても周囲のおとなは何もしてくれないと思う」76.0%、「いじめを受けたら誰かに相談するとは思わない」51.1%、「いじめ問題は今後も改善されるとは思わない」83.7%と、解決策が見出せず、ひとりで対処しようとしている新成人の姿が浮かびあがった。

「20歳の自分を大人だと思っていない」は78.9%。2年ぶりに上昇し、その最大理由に「精神的な自立の欠如」を3割があげている07年新成人。大人意識のみならず、恋愛、結婚意、出産のすべての意識に停滞を見せた。彼らは、両親のやさしさに包まれ、また、人との関わりもやさしくありたいという思いを強くしているがために、人間関係を遠ざけ、精神的弱さをも抱えているようだ。

“連携は広く、濃度は薄い”人間関係が特徴であった団塊ジュニアとは顕かに異なる2007年新成人の姿が窺えた。

-調査概要-

この資料は、結婚情報サービスを運営する株式会社オーネットが、2007年1月に成人式を迎える全国の独身男女計587名を対象に、結婚・出産・育児・大人・社会参加意識などについて調査をおこなったもので、今回12回目となります。

  • 調査名 :楽天オーネット「2007年新成人587人の意識調査」
  • 調査地域 :全国
  • 調査対象 :1986年4月2日-1987年4月1日生まれの未婚男性・未婚女性
  • 調査方法 :インターネット調査会社(株式会社クロスマーケティング)モニターによるクローズ調査
  • 調査期間 :2006年12月1日(金)-12月4日(月)
  • 調査主体 :O‐net(楽天オーネット)
  • サンプル数 :587人 (男性287人 女性300人)

※ 表記の無い場合の単位は%です。 調査結果の数値は小数点第2位以下を四捨五入にしているため、合計で100%にならないことがあります。

-目次-

2007年新成人の現在
  • 今興味のあること 仕事・アルバイト お金 インターネット
  • 家庭に精神的豊かさを感じている 65.5%
  • 親密な付き合いは苦手 51.8%
  • 自殺を考えたことがある 39.5%
2007年新成人の親子・人間関係
  • 親子関係は良好
  • いじめがあっても周囲のおとなは何もしてくれないと思う 76.0%
2007年新成人の大人意識係
  • 20歳の自分を大人だと思っていない 78.9%
  • 成人式参加は横ばい 62.0% 選挙権を得てからの初めての選挙に参加は大きく低下 48.7%
2007年新成人の仕事意識
  • 年功序列よりも能力主義に徹したほうが良い 3年連続低下 07年は31.5%
  • フリーターにはなりたくない 58.8%
2007年新成人の恋愛意識
  • 交際相手がいる 28.8% その相手と結婚したい 53.8%(28.8%のうち) 交際状況は低下 交際濃度は上昇
  • 交際相手募集中も低下
  • 交際相手がほしい理由は、いれば楽しい 81.5% ほしくない理由は、自分ひとりで楽しい 66.4%
  • 交際相手と出会う努力 何をしたらよいのかわからない
  • 交際相手には安心感を求める 75.0%
  • やさしいと見られたい男性  安心感があると見られたい女性
2007年新成人の結婚意識
  • 結婚したい 79.4% 結婚意向は減少
  • 早く結婚したい 19.6% 結婚したくない 20.6% ともに昨年よりは高まる
  • 結婚したい理由 親から独立したい 12.4%
  • 安心感 フィーリングは言うまでもなく大切なこと  加えて結婚相手は自分のことを一番好きでいてくれる
  • 結婚をしたくない理由 男性はお金 自信のなさ  女性はひとりのほうが気楽
2007年新成人の恋愛と結婚に関する意識
  • 恋愛は重要 63.2%
  • 結婚することにメリットを感じる 67.0%
  • 恋愛と結婚とは違う 40.9%
2007年新成人の子ども観
  • 将来子どもがほしいと思う 75.1% 大きく後退
  • 希望子ども数の平均は男性2.31人 女性2.17人
  • 子どもを守るのは親の責任 91.3%
2007年新成人の今の気持ちと未来
  • 格差はあってもよい 男性54.4%  女性26.7%
  • 今の日本の問題は、親の、子どもへの体罰・暴力が多いこと 55.4%
  • 親世代は超えられない?
  • フリーターはますます増える
  • 25歳の自分 仕事をばりばりしている 47.2%
  • 人は人、自分は自分 55.7%

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