ことぶき科学情報

vol.38号 : 2003年新成人の意識に関するインターネット調査

20歳の自分を大人だと思っていないけれど
現在の日本では、大人になることはリスクが大きいと思う 74.0%
将来は、定職について、仕事に打ち込みたい
首都圏・阪神圏 400名。

2003年には152万人が成人式を迎える(男性:77万人 女性:74万人/総務省統計局 2003年1月7日公表)。余暇やレジャーの消費が拡大した"大衆消費社会"と生活保障が企業と家庭に委ねられた"日本型福祉社会"に日本が入っていく1980年代の初頭、1982年4月から1983年3月に彼らは生まれた。

消費者として、家庭の構成メンバーとして子どもの時から社会の中心で育ってきた"新成人"は、恋愛、結婚、大人についてどのように考えているのか。現在、大学、短大、専門学校に在籍中の独身男女合計400名を対象にインターネット調査をおこなったところ、74.0%が「現在の日本では、大人になることはリスクが大きいと思う」と回答した。

学生である彼らは経済的に自立をしていないためか、「自分はまだ親がいないと生活できない」(77.7%)と親に依存しながらも、「両親とは心から話せるとはいえない」(56.0%)、「両親は自分を十分に理解してくれているとは思わない」(57.0%)、「両親のような夫婦にはなりたくない」(58.0%)、「両親を見て結婚はいいなとは思わない」(53.0%)と回答。"友だち親子"といわれているこの世代の親子関係の、希薄なコミュニケーション実態が窺える結果となった。

さらに半数が"両親のような大人になりたくない"とも考えていた。

「定職につかなくても、フリーターなど自分の好きなことができればよい」という考えを61.0%が否定し、「就職したら仕事に打ち込みたい」(69.5%)と希望している新成人であるが、彼らの約7割が、「現在の日本には、若者の自立を支援するシステムがないと思う」とも思っている。

「20歳の自分を大人だと思っていない」(77.5%)と未熟さを意識しつつ、大人になる魅力も見出せずにいるようだ。

■回答者のプロフィール
回答者の76.0%が、2002年12月25日時点で"20歳"になっている。
全体の78.5%が"家族(自分の親・きょうだい姉妹・祖父母など)と同居"しており、対して"一人住まい"は19.5%である。
「親友と呼べる友だち」は、全体の77.0%が"いる"と回答。親や友人、恋人と離れて"時には一人になりたいと思うことがある"との回答は93.0%を占めている。
「現在興味があること、または力を注いでいること(上位3項目まで回答)」は、"趣味"(56.0%)、"学問"(46.0%)、"アルバイト"(37.0%)、"恋愛"(35.0%)。21.0%が"自分の将来について"も現在興味があり、力を注いでいる。
学生である彼らは、70.5%が"今受けている教育は自分の将来に必ず役立つ"と回答している。

-調査概要-

  • 調査地域:首都圏および阪神圏
  • 調査対象者:1982年4月1日~1983年3月31日生まれの現在学生である独身男女
  • サンプル数:400
内訳 男性 女性 合計
首都圏 100 100 200
阪神圏 100 100 200
合計 200 200 400
  • 調査方法:インターネット調査(クローズ調査)
  • 調査会社: 株式会社インフォプラント
  • 調査期間: 2002年12月25日(水)~26日(木)
  • 調査主体: O-net(楽天オーネット)